昨年末のアルバイト・パート編に
引続き、リクルートジョブズリサーチセンターのレポート
「求職者動向・意識調査 2023」
の中から、求職者が
「ゆずれない条件」
「他がよければ妥協できる条件」
について
今回は正社員編として
見ていきたいと思います。
再掲ですが、この調査に関しては
2023年9月に実施されたものになり、
・インターネットモニター対象
・全国15歳~69歳までの男女
・直近1年以内に仕事探し経験のある方
1万3038名の回答結果となります。
その際探した雇用形態では
正社員:48.6%
アルバイト・パート:38.0%
となっておりました。
今回は正社員編となりますので
48.6%=6336名程の回答集計となります。
早速結果の方を見ていきたいと思います。
仕事探しにおいて「ゆずれない」
と判断された項目は…?
※複数回答有となります。
19項目中、
正社員部門のトップ10
1位/53.9%:勤務日数(休日数)
2位/51.5%:就業形態
3位/46.7%:仕事内容
4位/46.6%:勤務地
5位/45.5%:給与
6位/42.6%:勤務期間(長、短期)
7位/42.1%:勤務時間数
8位/40.4%:勤務時間帯
9位/39.9%:職場の雰囲気
10位/30.7%:会社の業種
となっておりました。
出展:求職者の動向・意識調査2023基本報告書 (株)リクルートジョブズリサーチセンター
「正社員」の方々が
最も多く重視するポイントは
「 休日数 」
となりました。
アルバイト・パートでは
似たような項目として上位だった
勤務時間・長さ関連の項目が6位~8位
と少しランク差が出ており、
休日日数が十分にあれば、
時間などは目をつぶれる方も少なくない様子です。
3位の「仕事内容」にこだわる方について
アルバイト・パートの回答比較すると
4%程度高く/全体でも3位とはいえ
「46%」と過半数以下
5位の給与に関しては
アルバイト・パートが「32%」と比較すると
正社員は「45.5%」と「13%」も増えております。
生活する上でゆずれない条件の為
もっと高いかと思いきや、こちらも50%割れ。
「仕事内容」
「給与」
に関しては意外な数値ではありました。
こちらも結果の方を見ていきたいと思います。
「他がよければ妥協できる」
と判断された項目は…?
※複数回答有となります。
19項目中、
正社員部門のトップ10
1位/60.0%:通勤時間
2位/54.5%:評価・昇給制度
3位/52.4%:福利厚生
4位/51.3%:勤務時間数
5位/50.8.%:職場の雰囲気
6位/50.6%:勤務時間帯
7位/49.9%:給与
8位/48.8%:教育研修制度の有無
9位/47.9%:仕事内容(職種)
10位/47.0%:会社の業種
となっておりました。
出展:求職者の動向・意識調査2023基本報告書 (株)リクルートジョブズリサーチセンター
「通勤時間」
「評価・昇給制度」
が1・2になっておりました。
アルバイト・パートの際にも
記載させていただきましたが、
19項目の中で
「他が良ければ、妥協可能」と上位回答された事を踏まえると
意識的に
「本当は欲しい/必要だけど、妥協できる」という
ニュアンスが詰まっているのではないでしょうか。
また休日数に関しては妥協できるか回答が下から2番目
約6割が他が良くとも妥協できないと項目になっているため。
非常に強い意志を感じます。
ここまでの中で考察できるのは
2024年の正社員の領域求人市場において
・面白い仕事をしたい。
・稼ぎたい。
という仕事に高い熱量を持って
挑める方は少数派と化している中で
「余暇=休日」を重視する方々が増えていく予想。
正社員の募集条件として休日数の見直しは前提必要。
一方で高い熱量をお持ちでない方が
標準化されていくとするならば、
必要となっていくのが2点
【1点目】育成側のレベルUP
仕事の意義/面白さ
これらを理解浸透させる事が出来る
「動機形成」マネジメント。
これが出来る中間管理職の需要が高まり
計画育成していく必要があります。
【2点目】新人の思考性をつかむ
新人が「意欲」の沸くポイントを
正しく理解、判断し。
彼らの意欲・やる気を出させる
背中を押すコミュニケーション。
この2点がより
重要性を増していくのではないでしょうか。
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