「 面接の際は、いい人財だと思ったのですが…。 」
採用後、
実際勤務し始めると想像と違ったケースもあるのではないでしょうか。
採用後のミスマッチ率・離職率を下げるために
ぜひ面接で実践して頂きたいポイントが2つあります。
■職務経歴に関しての質問
■転職理由の確認
今回は<職務経歴に関しての質問>についてお話をいたします。
職務経歴に関して、「自社で活躍できるか?」を判断する為に
「仕事内容」を質問される方が多いのではないでしょうか。
ここで大事なのは選考者がどのような仕事をしていたのか
「 鮮明なイメージが出来る 」状態を作る事です。
面接官の経験則などによる、
主観的や捉え方によってイメージをしてしまうケースがありますので
具体的な事実を聞き「鮮明なイメージが出来る」事により
「 いざ入社してもらったら思ったのと違った。 」
この状況を減らすことが出来ます。
鮮明なイメージできる状態の目安は、5W1Hで把握することをオススメします。
【 Who(だれが)】 【 When(いつ)】【 Where(どこで)】
【 What(なにを) 】【 Why(なぜ) 】【 How(どのように) 】
5W1Hで把握することによる違いを具体例を用いてお伝え致します。
~ 具体例 ~
職務経歴書の記載内容になります。
「 ○○会社、営業部営業所属
私は営業として、信頼関係を築く事を大事にしており
既存顧客からの安定した発注を頂いておりました。
更にお知り合いの企業をご紹介頂くことができ、
新規顧客獲得につなげておりました。」
こちらを読んでみて皆様どう感じますか?
5W1Hで把握すると…!?
●(A)パターン
私は自己開示を大事にしています。
先輩から引き継いだ10社にも引継ぎ直後から
自分の事を知ってもらうため自己開示し、
その内1社の担当者と共通の趣味があった事で仲良くなりました。
これまで毎月コンペでしたが、
継続的なご発注を頂けることに成功しました。
その結果、毎月の売上に関しても上下することはありましたが、
売上目標に対して平均80%以上になり安定した状態を作る事ができました。
関係構築ができた結果、お客様からお知り合いの企業をご紹介頂き
新規顧客獲得にも繋がりました。
●(B)パターン
私は数字に基づく提案を得意としています。
先輩から引き継いだ100社に対して、
最初に顧客からの発注シェアが
競合他社に負けている30社から優先して提案をしました。
競合他社の商材に比べて、
自社商材が優れているポイントを3つに絞り提案することで、
30社中20社のシェア逆転に成功しました。
次に、その20社で成功した提案を元々シェアの高かった80社へも汎用させ、
ご紹介も数社頂き更に売上を伸ばせました。
その結果、売上月間目標の200%達成を1年のうち、
10回することができました。
上記の例のように同じ内容がベースでも、
詳細をヒアリングしてみると内容・行動・能力・成果まで、
まるで異なります。
5W1Hを明確に理解できている状態
この状態にする事が人財見極めの第一歩です。
*詳細化のポイント*
●誰に・何の価値を提供したか明確化
→ 提供相手は?
(・取引先/依頼主 ・法人or個人 ・既存or 新規・社内or社外 etc.)
→ 提供していたのは?
(・人柄 ・商品 ・金額 ・スピード ・サービス/正確さ ・情報 etc.)
●内容を数字で相対化・絶対化
→ 絶対化
(・取引社数/売上 ・来店/接客数 ・製造数/処理件数 etc.)
→ 相対化
(・順位 ・達成率 ・昨年対比 etc.)
●仕事の流れを確認
→ 1日の流れは・・・?
(・朝は出社後●●してから、昼までに… etc.)
→ 受注、契約、発注の受け方は?
(・お客様から問い合わせが来て… ・リストのお客様へ順次ご連絡して… etc.)
これらの土台が出来た上で、
最も確認しておきたいポイントは「 背景・理由 」です。
なぜ「背景・理由」が最も確認しておきたいポイントになるのかを
具体例を用いてお伝え致します。
~ 具体例 ~
「同期の中で最初の半年間は最下位でしたが提案方法を変える事により
年間売上目標を150%達成。
新人ランキングでは1位になる事ができました。」
に対して、提案方法を変えて達成できたきっかけになった背景・理由は…?
●(A)のパターン
「 上司が毎日、次何をすべきか打ち合わせをしよう。
と言ってくれて、日々の進捗確認をしてくれていました。
そこで指示されたことを漏らさず実行する事で、
成果に繋がりました。 」
●(B)のパターン
「 自分が達成出来ていなかった事が悔しくて、
どうすればいいのか悩んでいました。
失敗の原因を振り返ってみると、
問題点が今までのやり方の●●にあると考え、
他社で上手くいってるやり方を取り入れたいと上司に相談しました。
許可がおりて実行することにより、成果に繋がりました。 」
同じ成功体験であっても
(A)と(B)でも背景・理由を知る事により異なる志向性・性格が見えてきます。
(A)受動的/従順
(B)能動的/率先垂範
社風適合性や仕事の内容に合わせて見極めていく事が大切になります。
ご不明点や、面接に関してのお悩みあれば
弊社担当営業までお問合せ下さいませ。